体調不良で心身ともに死んでいた。
今までの精神的打撃も重なって仕事も休んでしまった。
ベッドから動けずに恋人へ状況報告。
ひとりで過ごせると伝えたけれど、彼は仕事を休んで私を病院へ連れて行ってくれた。
病院から帰宅。薬も飲んだし、あとはもう気が済むまで休むだけ。
何をするわけでもなく、恋人がずっとうちにいる。

「何もしないんだったら帰ってほしい」

私の気持ちとしては、ひとりで休む方が気が楽だし。というくらいの軽い発言。

「心配だから一緒にいたい」
「何もしなくても一緒にいれるのが恋人なんじゃないの」
「君は休んでていいから、同じ空間にいさせて」

文字では淡々として見えるけれど、彼はとても落ち込んでいた。

落ち込みたいのは私の方だ。多少突き放してしまったのは仕方がない。
その後どうやって仲直りしたんだっけ。
彼が晩ご飯を作ってくれた。
なんでこの人、私なんかと一緒にいたがるんだろう。

身体的な部分は回復傾向。
精神的な部分がずっと低空飛行。これはどうしようもない。


とりあえず、座敷童子のいるお宿の予約は完了した。
来年の春に会いに行く。