私の明日

「座敷童子のいるお宿に泊まりたい」
「そんなの1年や2年待ちだよ?」
「1年後や2年後に楽しみがあると生きられるかもしれない」

最近の私はどうしようもなくわがままだ。
こんなわがままを恋人が叶えようとしてくれている。
今はお宿探しの段階だ。


もう何度も死ぬことを考えた。

衝動的に「もう生きるのしんどいや。ごめんね」と恋人にLINEして、彼をパニックにさせてしまった。彼からのLINEも電話も全部スルー。
本当に死のうかと思った。少なくとも、このままどこかに消えてしまおう、と。人が自殺する瞬間の気持ちってこんな感じなのかな、と思った。
何も見えない。もう明日が来るのが嫌だ。痛いのも苦しいのも我慢するから今すぐ楽になりたい。早くしないとまた明日が来てしまう。

魔が差す、とはこのことだ。
一瞬だけ悪魔に心を乗っ取られたみたいな。

それでも心を取り戻せたのは、恋人とネット友達のおかげ。現実の友達よりもなんでも打ち明けられるし、本当にネット友達には助けられている。
彼女と知り合ったのは4月頃。長い付き合いがあるわけでもない。顔も知らないし、住む場所も遠く離れている。でもちゃんと友達って気がする。

恋人がいつも言っている。
「人はその時に必要な人と出会うようになっている」
きっとそうだな、って思う。そう思うことがよくある。

私のことを粉々に壊したのも人だけど、結局は人に助けられている。
ひとりじゃなくてよかった。
ちゃんと愛されている。

まだまだ何も解決していないし、解決なんてしないのかもしれないけれど、なんとかご飯は少しずつ食べられるようになってきた。夜はまだあまり眠れない。

今回の件に関して、
私は悪くないのだから、私は死ななくても良いはずだ。



座敷童子のお宿に泊まりたいなあ。