今は新しい建物がある場所に、ほんの1年前には何があったのかを覚えていない。
とうとう卒業してしまった。結局のところ、みんな優しかった。
私は今までにないくらいたくさん失敗したし、恥もかいた。努力は怠ったし、優しくもできなかった。何度も終わらせようと思った。でもまだ、歩いていくのだな。
いいことをすると気持ちがいいし、いいことをされると気持ちがいい。
頑張るのが嫌いなくせに、頑張らなきゃいけないとき、誰かに「頑張って」と言ってもらいたいと思うなんて。本気で「頑張れ」と言い合える仲は特別だ。
でも、ひとりでも歩けるものなのだな。
たったひとりでここまで来たと思っていたら、きっと怒られるに違いない。