映画めも

最近観た映画たち。ネタバレ考慮なしです。


「そこにいて、助けられなかったことが悔しい」
笑えるような内容でも、本人は真剣に悩んでる。それを笑っちゃダメなんだ。真剣に話してるなら真剣に向き合うべきだ。
若いってだけで悩みがあるし、大人ってだけで悩みがあるし、その悩みに優劣はつけられない。そんなことで人は簡単に死んでしまう。
このままここでこうやって死んでしまうんだ、という漠然とした絶望があって、そこから救ってくれた人にすがり付きたくなる気持ちがとてもよくわかる。救ってくれる人と出会えるか。救ってあげることができるか。
ホリガイさんがイノギさんに言った「私は死ぬまでイノギさんのことを気にかけてるよ」っていう言葉は救いだと思う。そんなことを言われたいし、言ってみたい。
彼女たちの友情(なのかは曖昧だけど)が羨ましくて、こんな風に一緒に鍋が囲める友人が心から欲しいと思った。学生時代、私もこんな風だったような気がする。大人になるのは色んなものを失うことだなって改めて思う。


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「オーヴェ、あなたって死ぬのが本当に下手ね」
みんなに邪魔される幸せ。必要とされる幸せ。周りの人たちがとにかく暖かい。オーヴェはひとりぼっちじゃなかった。


面白かった。何回も死ぬのは苦痛だろうなあ。でも生き返るってわかってるから出来ることもあるのか。
名前やあらすじから、まさかコメディだとは思わなかった。コメディになるのかな?


完全に続き。そして面白い。難しい選択だと思う。ところで、違う次元の彼女は、彼女が自分の次元でループしてる間、どこへ行ってたのだろう?


完全にイカれてる。全部小説の内容でしたって言われても不思議じゃない。少なくともこれを題材にして小説を書いたんだろう。最初はちゃんと同情してたのにな。


あまり珍しい展開はないけど、けっこう面白かった。なんといっても私はトモロヲさんが好きだし。
でも痛かった。途中頭をかかえちゃった。


二転三転。面白い。


世紀末のイギリスミステリは面白い。この時代だからこそのブラックユーモアや差別。ファッションや街並み、文化。センスがいい。もちろんこの時代に生きたいとは思わないけれど。
内容はミステリというよりは生き様だった。リジーは悲劇のヒロインになれたんだろうか。どこまでの真相が語られたんだろうか。この結末に絶望するのは誰だ。


やり直したい人が、やり直せる世界がいいよね。生きてる限り、自分をやめることなんてできないんだから。
クリーニング屋さんかっこいいし素敵だった。


もっとドタバタの展開かと思いきや、静かに話が進んでいく。もしかして?って展開が何回かあって先が読みにくい。私が彼女の親だったなら、ただの轢き逃げとこの轢き逃げでは苦しみが全然違う。狂ってる。


なにもかも中途半端だった。感想を書くとあまりにも結末に触れてしまうから割愛する。


思ってた内容と全然違った。旅先で怪異に悩む人たちを観察してる謎の組織…という理解がかなり覆された。組織の人間がずるい。それができるならなんでもありじゃん!みたいなシーンがある。なかなかしっちゃかめっちゃかな内容。とりあえず、人間はクズだ。


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特捜部Qにはまっている。重ためのミステリ。容赦なしの展開に配慮なしのシーン。海外ミステリの面白さを思い出させてくれる。


映画館で公開初日にブレッドトレインを観てきた。好きな原作本の映像化は極力観ないけれど、これは観たかった。大筋は原作通りだけど、原作よりコミカル。ところどころ原作と違っていて、それがこの映画のオリジナリティを高めてる。とても面白かった。とにかく蜜柑と檸檬が好きだ。原作でもこの映画でも。また観たいな。


他に、最近は緊急取調室を今さらながら観ている。人間ドラマの面白さよ。ユーモアありすぎ。笑えるところも多いけど、最後は感動に連れていってくれる。人間の奥底まで理解するのは本当に難しい。それをやってみせる心意気。ていうかみんなのやり取りが面白いね。