約1週間ほど、ビジネスホテル生活を送った。最初は観光するのに忙しかったが、そのうちホテルでの時間も増えてきた。つまり、自宅にいるのと変わらず暇を持て余していた。私が小説家であったなら、この時間を利用して執筆活動をしただろう。実際はただの無職であるから、本屋さんでイラストロジックを購入してチマチマ塗っていた。持ってきた小説も2冊読了してしまった。

観光はとても充実していた。久しぶりにフィルムカメラも活躍した。うまく撮れてるといいな。
あとは暑くて溶けるかと思った。今年一番の暑さを感じて歩いた。夜は満天の空を見ながらひとりの時間を堪能した。誰にもわからない私の感情。ほっといてほしいし、ほっといてほしくない。
流れ星がひとつ。お金では手に入らないものがほしい。でも手の届かないものは眩しいから考えないようにする。私には何もないという自由と不自由。
欲しい言葉が誰からも返ってこない。なんて傲慢な感情だ。

透明になって消えてしまいたい。



待ち人来たる。はよきて。



このあと夕立があった。
ゲリラ豪雨よりもにわか雨や夕立と言うほうが好き。スコールでもよし。



勝手に、日本海で1番美しい海だと思っている。


さまざまな感情を味わえるのが旅の醍醐味だ。プラスもマイナスも、感情の輪郭まではっきりわかった。少し長すぎた旅だった。