受け入れることと理解することは違う。共感でもない。受け入れることは諦めることと似ている。
分かり合えないと感じたときには、そういう考えもあるのだと受け入れて無理に分かり合おうとしないことは、私の数少ない美点のひとつだ。けれど、分かり合いたいと思ってる人と分かり合えないと気づいたときの寂しさは、私が感じる寂しさの中でいちばん寂しい。究極の孤独を感じる。それが一種の独りよがりだとしても。
私の思っていることは私だけが知っていればいい。誰にも理解されなくていい。そう割り切れたらいいのだけど。
あんまり多くを話さない人になるように心がけよう。勝手に傷つきたくない。という考えにすでに傷ついている。馬鹿みたい。
遠く、車でひとり、旅に出る。一旦さよなら。
ひとりという安心を手に入れる。