久しぶりに朝早くから電車に揺られて遠くの街へ行った。電車やバスに乗っているとどこか知らないところに連れて行かれるという気持ちになって、もう誰にも会えなくなるんじゃないかと思ってしまう。
朝早くから通勤したり、花に水やりをしたり、規則正しく生活している人たちを見て、言い様のない不思議な気持ちになる。人間は自然から逸脱しているのだと強く感じた。
夕暮れ、同じ電車に乗って同じ街へ帰ってきた。
私の意見を聞いてくれない人の意見に従うことはないのだ。追い詰められた気持ちになって涙が出そうだった。本当にムダな時間だった。
好きなドラマの台詞である「私はもう、生きていたくはないのですよ」という言葉がリフレインする。