はなまるをあげよう

失恋した女の子をひたすら慰めていた。泣きながら電話をしてきて、泣きながらうちに来て、泣きながら少しだけ笑った。
すごい情熱と熱量で彼のことが好きだったのだ。まだ1番好きな人なんだって。でもどうしようもないんだって。彼の好きなところを教えてよ、と聞いても悪口しか出てこない。でも好きなの。最後の一言に尽きる。
こんなに人のことを好きになれるなんてすごいと思ったし、こんなに人から思われるのもすごい。
無理に忘れなくてもいいし、徐々に気持ちの整理をすればいい。とりあえず生きてればいい。そう言って抱きしめて、またね。今度一緒に鍋をする約束をして。

失恋しても仕事は休めない。失恋休暇とかあればいいのにね。通り過ぎるのを待つしかないのだ。
でも本当にいい恋したんだなあ。

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