読書メモ

昨年の後半から最近にかけて読んだもの。自己解釈やネタバレがあるかもなので気をつけて。


ふーん。


赤いべべ着せよ… (中公文庫)

赤いべべ着せよ… (中公文庫)

  • 作者:今邑 彩
  • 発売日: 2012/07/21
  • メディア: 文庫
気分の悪くなるような話だった。母子は加賀史朗と生きるんだろう。


小説 シライサン (角川文庫)

小説 シライサン (角川文庫)

  • 作者:乙 一
  • 発売日: 2019/11/21
  • メディア: 文庫
乙一さんっぽい文章じゃなかった。純粋にホラー小説。こわいこわい。
結局真実はわからずじまい。読解力や理解力がないから。
石森ミブが格子の中の女だったなら、目の大きな女は何者?ってなる。なんで酒屋の男は子どもの頃、話を聞いたときに死ななかったんだろう?日記に残すくらい、その後感染者が続々出るくらいにシライサンの名前も話の内容も覚えていただろうに。溝呂木先生は死んじゃったのに?日記かいてすぐ忘れたのか。子どもだし?
怖かったけど、やっぱり謎だなあ。目が破裂して死んじゃった人たちは船で何をしてるの?仲間探し?
しかし、大事な人が死ぬっていうことはすごく辛いことなんだって、ニュースとかで見るより、小説とか映画の方がよっぽど実感してしまうのは何故なんだろう。ある意味で、擬似体験だからだろうか。
シライサン、映画も見ました。しかし映画はちょっと薄かったかな。小説と少し内容が違ったし。こわいのはこわいけれど。


君が降る日 (幻冬舎文庫)

君が降る日 (幻冬舎文庫)

生きるとは、うまくはいかないものだ。感情の波だったり、社交辞令だったり、コントロールしなければならないものは山ほどある。言葉にしなきゃ、伝わらない。でも言葉にするのは難しい。


ひなた (光文社文庫)

ひなた (光文社文庫)

それぞれの1年。1年でいろいろな出来事が起こるものだ。


異形のものたち (角川ホラー文庫)

異形のものたち (角川ホラー文庫)

日本のホラーだ。ホラーというか、幻想譚というか。こわくはないけど、ゾワッとしたり。


エムブリヲ奇譚 (角川文庫)

エムブリヲ奇譚 (角川文庫)

さすがとしかいいようがない。こんな話が読めることが嬉しい。しかし、「地獄」が地獄過ぎてつらい。容赦ない。
「さあ行こう」もそこそこ救いようがない、人間扱いされないことが辛すぎる。でも内容が秀逸すぎる。


私のサイクロプス (角川文庫)

私のサイクロプス (角川文庫)

こちらもあっという間に読了。「私のサイクロプス」がとても悲しい。大太郎の叫び声が聞こえてきそう。優しい子なのに。
全体的に残酷な話ばかりだった。報われない。


私の頭が正常であったなら (幽BOOKS)

私の頭が正常であったなら (幽BOOKS)

ぶきみでやさしくて繊細な描写
「世界で一番短い小説」
相棒に似たようなミステリがあったな。妻が冷静なのがよかった。何もしない幽霊は寂しいだけだなあ、なんて。
「首なし鶏」
風子の結末がかわいそうだった。いつも子供が犠牲になるんだ。
ところで、首なし鶏マイクは実在したのか。
「酩酊」
まあ、うん。くずだな。
「布団の中の宇宙」
これは不気味。その布団を使い続ける彼も不気味。いったいどういう由来の布団なのか気になる。彼もどこへ行ったのか。自ら望んでいっちゃったのか。病んでるな。
「子どもを沈める」
私なら無理だよ。一生かけて償っていくなんて。間違いなく気が狂う。彼女たちのように。でも今度は仲良しになれるといいね。夫が人格者。よく見捨てなかった。ありがとう。
「トランシーバー」
メアリースーを殺してで読んだ。前と感想は変わらない。私の立場は死んだ妻子だ。忘れてほしくない。ときどき思い出して。やっぱりときどきじゃいやだ。でもちゃんと生きて。幸せになって。でも忘れないで。難しい。
「私の頭が正常であったなら」
何がほんとで何が幻聴なのか。自分自身も信じられないなんて辛い。まわりにも信じてもらえないわけだし。精神疾患についてちょっと考えさせられた。最悪なトラウマだ。
「おやすみなさい子どもたち」
天使とか天界とかすごい想像力。おやすみなさい、天使たち。


ゴーストハント1 旧校舎怪談 (角川文庫)

ゴーストハント1 旧校舎怪談 (角川文庫)

ゴーストハント2 人形の檻 (角川文庫)

ゴーストハント2 人形の檻 (角川文庫)

本屋で見つけて買ってしまった。さすが安定の小野不由美ゴーストハントも読むの3,4回目くらいだけど、意外と忘れてるものだな。そりゃ前回読んだのは10年くらいは前だから。1巻は超常現象的なことがあんまりなかったから、勝手に科学で考えた。2巻はがっつり幽霊!私の大好きなホラー。おもしろかったな。舞台は世紀末らしいから、やっぱりところどころで時代は感じるけども。どんどんおもしろくなるよ!でもとても怖いよ!早く全部読みたいな。文庫本発売したら買うけど、それまでに本棚に眠ってるソフトカバーのを読み返しちゃおう。