ゴッサムの神々<上> (ニューヨーク最初の警官) (創元推理文庫)

ゴッサムの神々<上> (ニューヨーク最初の警官) (創元推理文庫)

 
ゴッサムの神々<下> (ニューヨーク最初の警官) (創元推理文庫)

ゴッサムの神々<下> (ニューヨーク最初の警官) (創元推理文庫)

 

「とにかくがんばっていれば、自分がなにをしているのかさっぱりわからなくともいいのだ。」

内容はよかったけれど、終わり方がちょっと好きじゃない。救われないわけでも解決しないわけでもないけれど、全てすっきり片付くわけでもない。これは(相棒の)右京さんだったら許さないだろうな、とか思いながら読んでた。

 

歴史ミステリなのか時代ミステリなのかわからないけれど、現代が舞台でないミステリが面白い。ちょっと極端だったり乱暴な出来事があったり、不条理で納得できないことがたくさんあって(それは現在でもあるけれど、現在とは種類が違う)、そしてそんな時代の人たちはやはり現代の人とは何か異なるのだな、と思った。言葉遣いかな。神様がよく出てくるところかな。ただ単純に携帯とかパソコンみたいな便利機器が登場しないせいかもしれない。移動が馬車だったり。とはいえ私が読んでるのは小説であってあくまでフィクションだけれども。そしてもちろん現代ミステリも好きだけれども。