エントリー

興味のある分野、2社にエントリーしてみた。資格さえあれば学歴、経験不問なんて本当かな。結果がどうあれ、気分転換くらいの気持ちで面接できるといいな。

ところで、イマドキの履歴書は手書きじゃなくてもいいんだって。私まだ平成にいたみたい。文字から誠意は伝わらないってやっとわかったの?
データなら証明写真もたくさん印刷しなくていいし、間違えても捨てなくていいし、素晴らしい時代になったな。新卒の人たちもデータで作成してるのかな。

さてさて、来週あたりきっと面接だ。スーツとパンプスで街へ繰り出すなんてちゃんとした大人みたい。背筋も伸びそう。

私の就職活動記録を誰かと共有したい。こんなこと聞かれたよ。ちゃんと答えられなくて死んだ。落ちたー。受かったー。落ちても受かっても全部不安だよ。
誰にも言ってない私の記録。親友にも言わない。

これは私だけの戦い。


私の話


真剣に話を聞いてくれる人を大事にしたい。私の話に耳を傾けてくれる人。あえて聞く時間を作ってくれる人。相槌だけで終わらせない人。私の知らない私に気づかせてくれる人。

実はそういう人はあまりいない。
私は途方もないくらいに聞き役だ。誰かと過ごした1日が終わる頃、今日もずっと聞いてたなあ、また私の話はできなかったなあ、と思う。きっと私は聞き上手なんだ、と前向きに考えるようにはしている。けれど私が「こういうことが辛かった」と言えば、「私もこういう思いをして辛かった」と相手の話にすり替わるのはあまり好きじゃい。嬉しいことも然り。そのまま「私の話ができないな」と思いつつも、軌道修正せずに相手の話を聞いてしまう。私は、あなたが私に聞いてほしい話を聞きたいから。じゃあいったい、私の話は誰が聞いてくれるんだろう。

「私の話を聞いてほしい」そう伝えれば、きっと時間を作って真剣に聞いてくれる人たちはいる。でもそれは心地がよくない。心の準備をしてもらってまで聞いてもらうこともない。私が話のしっぽを見せたとき、見逃さずに引っ張り出してほしい。自分の話にすり替えないでほしい。大変わがままで申し訳ない。

でも私が人の話を聞くときに意識していることだ。話をしたがる人は聞いてほしい人。そのときはその人の話に集中する。私の話は挟まない。なんせその人のターンなのだ。

親友は、今日はどんな日だったか、何を思ったか、明日は何をするかなど、とても細かく報告してくれる。聞いてほしいのかな。それとも会話がしたいのかな。いやきっとそういう人なんだ。マメだって言ってたもの。かわいい。たまに返事をサボってごめん。スタンプで終了させてごめん。LINEの返事がないのは寂しいから、私たちは朝起きたら「おはよう」を言い合おうと約束した。
昔読んだ本に、「話す内容よりも、コミュニケーションを図ることに意味がある」と書いてあった。私はどんな内容でも彼とコミュニケーションを図れることが嬉しい。もちろん話す内容も大切だけれど。
今日の晩ごはんの報告でも嬉しい。些細な話をにこにこ聞いてあげる私はやはり聞き上手かもしれない。もちろん親友の特権だ。ただ、親友にも私の話をしたいとはあまり思えない。聞いて聞いてが強すぎる。聞いてるよ!たまにもう聞きたくないよ!「この話がしたかったんだ」と笑顔で言われると、聞いてあげてよかったなって気持ちと理解できない気持ちがぐるぐるする。なんでだろう。少し悲しい。

映像の見える話よりも映像の見えない話がしたい。
過去よりも未来の話がしたい。
理論よりも感情の話がしたい。

いつか私の話も、聞いてほしい人に聞いてもらえるといいな。

人間を休む日

どうしても人間でいることが困難な日がある。それが今日だ。朝起きた瞬間からもう疲労困憊だった。1階よりも下にある2階をずっと探し回る夢を見ていた。
やる気が出ない。体を動かすのさえ、何かを考えるのでさえ億劫だ。好きな人への返信もできない。
私が存在しているのかわからない。存在していることを知っている人がいないかもしれない。誰とも繋がりを感じられない。こんな日はもう、人間でいる必要はない。


それでも最低限のことだけはする。

PDFデータをコンビニに印刷に行ったのに、買い物だけしてコピーはせずに帰ってきた。

溜め込んだ、無職にはあまりにも高すぎる税金を払ってお財布の中が空っぽになった。

明日のバイトで使うのに、駆血帯がないことに夜になって気がついた。

全部私の過失や責任であるから、もちろん私のせいだけれど、私のせいだから。つらい。今日の私は人間じゃないのに、人間らしいことをしようとして余計に疲れた。

本当にぽんこつ過ぎて嫌になる。
明日は人間に戻れますように。


不安定な大人たち

私は、いつもにこにこしていて気持ちの波がほとんど見えないよね、と言われるくらいには穏やかな人間だ。実際、イライラしたり怒ったりすることはほぼない。それは他人にあまり関心がないからだけれど。誰が何をしても何を言っても興味ないし気にしない。こういう性格ゆえ、他人と衝突することも人間関係で悩むこともあまり経験がない。

つい先日、大人になって初めてくらいに人と衝突した。親友と。価値観の違いや意見の不一致みたいなことで。彼の言葉に裏切られた気持ちになった。最低だ、会いたくない、信じられない、ひどく傷ついた、失望した、もう親友ではいられない。あらゆる言葉を投げ掛けた。彼は誠心誠意謝ってくれたし、私を安心させる言葉をたくさんくれた。それでも私が拗ねてたら今度は彼の方が落ち込みだして、なぜか私が慰める展開に。なんだこれ、中学生か。

今なら私が大人気なかったとちゃんとわかる。彼も大人気なかった。でも私たちにはどうすることもできなかった。感情の整理がうまくできない。彼はこの世の終わりかというくらいに沈んでいた。
「こんな男めんどくさいよな、ごめんな。でも俺もどうしていいかわからない。助けてほしい」

私には助け方がわからない。とにかく、私にとって彼がどれほどの存在であるか、どれだけ大事かを滔々と語った。彼がいつも私に伝えてくれていることだ。その甲斐あってか少しずつ元気になってくれた。信じられないことに私たちはこのやり取りを6時間近くしていた。

でも、すべて終わった頃には絆というか信頼関係がより強固になった気がする。私の大好きな絆。雨降って地固まったのかな。納得できるまで話し合いができた。ちゃんと反省している。この人のことが好きだなって思った。

さて、そろそろちゃんと就職活動しよう。
未来が見えない。