彼女が「もうあと2か月しかこの土地にはいないから、今のうちにここの美味しいもの全部食べとくんだ」と言って笑った。
けど今日の報告は「あまり美味しくなかった」だった。今度は一緒に違うところに行こう。
それぞれの道に進むことはいいことだけれど、やっぱり寂しいなあ。
でもここに留まる人も多くいて、それはそれでなんとなく鬱陶しかったりするのだ。
誰も私のことをまるきり何も知らないところで、またはじめから歩き出せたらいいのに。
この場所では十分に評価が下されてるから、息がしづらいや。
ずっと「つづき」っていう感じで、途切れることなく区切りもなく、惰性で続いていきそうな感じがしてこわい。
たまにはリセットしたい。
安心できて穏やかに過ごせる場所なんて夢の中だけなんだな。
ときどき会うくらいが、きっとちょうど良い。