読書メモ

8月後半からの読書メモ。
本を読む時間は本当にない!

パーク・ライフ (文春文庫)

パーク・ライフ (文春文庫)

パレード (幻冬舎文庫)

パレード (幻冬舎文庫)

ほろびぬ姫 (新潮文庫)

ほろびぬ姫 (新潮文庫)

怪談 (集英社文庫)

怪談 (集英社文庫)

それもまたちいさな光 (文春文庫)

それもまたちいさな光 (文春文庫)

傍聞き (双葉文庫)

傍聞き (双葉文庫)

臨場 (光文社文庫)

臨場 (光文社文庫)

初恋温泉 (集英社文庫)

初恋温泉 (集英社文庫)


感想ネタバレあり。


▼パレード
ああ、面白かった。
映画を先に見てたからか話の展開はよくわかったけど。でもこっちの方が細かかったし、映画とは異なる描かれ方がしてあった。良介くんと貴和子さんの出会い方もわかったし、貴和子さんの弟くんとの出会い方は映画と小説で違うし、こういう風にところどころ違って面白かった。
断然小説の方が好きです。映画も良かったけど!
しかし映画で謎だった最後の意味深なみんなの怖い表情の謎は解けなかった。なんせ、そんな表情なかった。あれか、みんな知ってると肌で感じたときか。あれは直樹くんから見たみんなの表情だったのか。うーん。
とにかくみんないい関係性だったなあ。登場人物みんなよかったなあ。未来の章が一番好きだけど、みんなよかった。うわべだけの付き合いだって言ってても、みんな結構深くまで知ってるじゃん。未来から見た直樹くんの穏やかさがよかった。


▼ほろびぬ姫
最初は「あなた」と「あなた」でわけがわからなくなったけど。あと、みさきが世間知らずすぎて苛立つこともあった。
なんというか、このあなたはどっちのあなた?もしかしたら読む人によっては違うかもしれない。
ラストも、リサがなぜ泣いていたのか、結局この先どうなるのか、読む人によって解釈が分かれるのだと思う。
しかしやっぱり双子だな。
けっこうお気に入りの本になったと思う。


▼それもまたちいさな光
心の中だけの感情が言葉になっているから小説は面白い。
鹿ノ子にメールを送ったのは奥さんだ、きっと。そうやって推測することもまたちいさな光なんだ。
奥さんはえらいな。全部知ってたんだ。でも奥さんの気持ちは何処にあったんだろう。


▼傍聞き
私はこの人の小説、好きかもしれない。もっと読んでみようと思う。
ストーリー構成が杜撰じゃないし、人物像が細かい。文章の中に姿が見える。小説の中で生きてる感じがする。
というか、話が渋いから好きなのかも。