足が歩いてる

息もできない12月。霧が甘くて肩に力が入る。

「とーとさんの手はいつも冷たくて気持ちいいのに、今日は冷たくない」
そうか、私の手は冷たいほうがいいのか。

耳の奥で金属の音がする。

それの解決策は全く知らない、という相談事をされる。
でもきっと相談されることはいいことだから、力になろうと思うこともいいことだ。
私も誰かに相談できるようにならないといけない。

「とーとさんてこんな顔して毒吐くんですよ」
「知ってる」
きっと褒められてるに違いない。

どれだけ頑張っても相容れない人もいる。

この痛みを形に例えると楕円のように緩やかな鉛色。

悪い噂ばかりが聞こえる。
噂ってだいたいそうだ。そしてだいたい噂の2/3は嘘だ。

解決策が全く見当たらない。

東急ハンズで見た出川さんのカレンダーが面白くて、なんとなく今日1日の価値になる。

みんな今何してるだろう。
そんなことを考えて、ただ焦るだけ焦って、結局何もしないのは私の業だ。
明日こそ。

誰も彼もおんなじことを思ってるから恥ずかしくなる。