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でもこんな世界ないし。

ちょっと信じられないことに本カテゴリーの更新を去年の2月からしてないらしい。読書は細々としていたのだけれど。
私は映画より断然小説のほうが好きで、本が読めない生活ならいらないと思ってる。今は読む時間が極端に少なくて、本当に苦痛だけれど、これを乗り越えたらいくらでも読めると思ってなんとか頑張ることにしている。

今年の3月と4月に読んだ本の感想をちらりとしときます。たぶんネタバレあります。

ロザムンドの死の迷宮 (創元推理文庫)

ロザムンドの死の迷宮 (創元推理文庫)

前回ほど面白くはなかった。
ヘンリーは別にいい人じゃなかったし、ピコウはそこそこクズだし、アデリアはただの女だったし。
前回の崇高さがなくなってて残念。次の巻を読むか悩み中。

安定の樋口顕シリーズ。
氏家さんが好きなんだけど、どんどん出番がなくなっていく。とうとう電話出演だけになったよ。寂しいよ。
このシリーズは淡々と進んでいくところがいい。
樋口さんが自分を冷静に分析してるし、自分のことをわかってらっしゃる(のか?)、ところがいい。他人にはこう思われてるけど実はこうなんだ、っていう穿った考えが私は好きだよ。
次の「回帰」が早く文庫化されますように!

この闇と光 (角川文庫)

この闇と光 (角川文庫)

切り裂きジャックの作者!切り裂きジャックも新装版が出てた。重厚な話でフィクションだけど実在の人物とか出ててとても面白かった。大切な本のひとつ。
なのでこの本もとても期待してました。
なるほどな。そうきたか。
盲目っていうことである程度は想像できてたんだけれど、その上をいった。
でも玲が現実をうまく受け入れないことに私は少しイライラした。そりゃ9年もその世界で生きてきたら、こっちの世界なんて到底需要できるものではないのかもしれないけれど。
しかし玲の最初から全否定的な態度が気に入らなくて。少しは受け入れようとして、でもどうしても無理で、っていう葛藤がもっとあったならよかったんだけれど。

64(ロクヨン) 上 (文春文庫)

64(ロクヨン) 上 (文春文庫)

64(ロクヨン) 下 (文春文庫)

64(ロクヨン) 下 (文春文庫)

ありがとうございます、横山さん。
人間性がすごい。感情の表現の仕方とか、相手の評価の仕方とか、感情の読みとか、登場人物の仕草とか、もう、もう完璧なんです。
内容よりもそういう人間味が魅力なんだ。
もちろん内容もいい。伏線の回収もよかった。その伏線に込められた感情もよかった。
誰かはきっといる。

貘の檻 (新潮文庫)

貘の檻 (新潮文庫)

皮肉な話。感想を書くと結構なネタバレになるから控えます。
しかし俊也は良い子だったね。苦しくなるくらい。

目嚢-めぶくろ- (光文社文庫)

目嚢-めぶくろ- (光文社文庫)

そこそこ怖い。気づかない怖さ。外から見る怖さ。そこにいる怖さ。

教場 (小学館文庫)

教場 (小学館文庫)

新しい。
警察学校が舞台の小説は初めて読んだ。そして面白い。個性があって、登場人物それぞれがみんな生きてる。
ちょっと傲慢なところとか、理不尽さとか、真面目さとか、狡さとか、いろいろな人間がいた。
みんなどんな警察官になるんだろう。警官になった彼らを読んでみたい
サクッと読めた。
教場2があるらしいからそれも読みたい!早く文庫化してください。

緻密なミステリが好きな私としてはとても荒い印象を覚える。
わかりやすいっちゃわかりやすいのか。でも誰にも共感できない。心理描写がいまいちだったというか、感情が伝わってこなくて。
連続殺人や設定に多少無理矢理感もある。

震度0 (朝日文庫 よ 15-1)

震度0 (朝日文庫 よ 15-1)

やられました。やってくれました。ありがとう、横山さん。
やっぱりあなたの描く人間ドラマがたまらなく好きです。
藤巻さんに一番好感が持てた。藤巻さんの家庭はあまり登場しなかった。
堀川さんの奥さんの気持ちが痛かった。もちろん不破さんの奥さんの気持ちもとても痛かった。
積み重ねって辛いなあ。
みんなそれぞれ抱えてるっていうのがすごく伝わってきた。
でも家族っていいな。いろいろあるけれど。外から見てるだけだからそう思うんだろうか。心の中を描写してくれてるからそう思うんだろうか。
こういう人間関係の濃い小説をもっと読みたい。
日本が舞台で、そしてやっぱり警察小説がいい。ちょっと発掘しないとなあ。